アブラムシ退治にニームオイルを使ってみました
最近、暖かくなってきて晴れの日もイギリスにしては多いため、アブラムシを沢山見かけるようになりました。大体はイチゴ、ラズベリー、バラについています。毎日毎日、テープではぎ取っていたのですがラズベリーは葉が茂ってきており蕾も沢山ついていたり
、イチゴも沢山あるので、ちょっと連日のアブラムシパトロールに限界を感じていました。
何とかしたいけど、家庭菜園で野菜の種類も数も限られているし、出来るだけ化学的な農薬などを使いたくないなと思って何かないか探していました。
唐辛子をウォッカに漬けた液体を薄めてスプレーにするのは、去年やってみたのですが残念ながらいまいち効果を感じられませんでした。
で、見つけたのがニームオイルという植物の実から抽出された油です。ニームとはインドなどに自生している木で古くからアーユルヴェーダのハーブとしてや薬品として使用されているようです。現在は欧米などでスキンケア用品やせっけん、歯磨き粉などにも使用されているそうです。スキンケアに使われるぐらいなので、人間にはほぼ害は無さそうな感じです。もちろん植物なのでアレルギーの症状を起こすこともあるかも知れないのですが、調べた限りではそのような記述がありませんでした。
家庭菜園で使用した時の効果は、アブラムシやカイガラムシその他の害虫がニームオイルの付いた葉っぱを食べると食欲がなくなり餓死したり、幼虫が卵から孵化するのを抑制したりするというものです。ただ、テントウムシやトンボなど肉食性の昆虫やミミズなどの有益な動物、人間や鳥、カエルなど脊椎動物には毒性が無いようです。このため農薬などと比べると環境に与える影響は最小限となりそうです。
ニームオイルを配合してあるスプレーなども売っているようですが、私はニームオイルの原液を購入して希釈して使用することにしました。1リットル入りで￡22.99でした。日本円でだいたい3500円ぐらいでしょうか。
このオイルの2-3ミリリットルを1リットルの水で希釈して使用します。300～500倍に薄めて使用するので、コストパフォーマンスはかなり高い気がします。
原液は粘性の高い茶色っぽいオイルです。温度が低いとココナッツオイルのように固形になります。匂いは微妙。なんとなく輪ゴムっぽい匂いです。良い匂いではないですが、物凄く嫌な匂いではありません。
ちょうど1リットルが容量のスプレーボトルがあったので、原液に水を混ぜて希釈します。
結婚記念日に義母からもらったバラにもアブラムシが付いていたので、さっそく4日ほど前に一度スプレーしてみました。今回は二度目のスプレーとなるのですが、前にいたアブラムシはまだ葉っぱに付いたままでした。ただ、なんとなく数が減った気もします。そして、スプレーすると簡単に流れてしまいました。もしかして死んでいたのかかなり弱っていたのかも知れません。
農薬のように即効性はないかも知れませんが、結構効きそうです。害虫の忌避作用もあるようなので、それに期待して頻度を上げてスプレーしたいと思います。
